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バチカンの批判に…メイナードさんの尊厳死は認められるべき?(2) [社会のひずみ]

尊厳死は神に対する罪なのか?⇒http://hiro-think.blog.so-net.ne.jp/2014-11-19

<日本でも認められるべき?>
メイナードさんの死をきっかけに、アメリカ内外で活発化している尊厳死の是非に関する議論ですが、もちろん日本でも例外ではありません。生前のリビングウィルにより、尊厳死を望む人の数は年々増え続けています。

また尊厳死に限らず、臓器提供を行うことに同意する人々も増えてはいますが、こちらは親や配偶者が反対すると取りやめになるため、なかなか制度への理解と実用化が進んでいないのが現状です。




<自殺幇助にならないか?>
その尊厳死が日本で認められることになると、ひとつ大きな問題が直面してきます。それは、尊厳死という権利そのものが、生存権を脅かしかねないものとして警戒されているという現状に由来します。

尊厳死を望む根底には「生産性のある人間のみが生きるに値する」という価値観があると指摘する識者も存在します。確かにこれは危険な考えです。「生産性のない人間はいなくてもいい」ということにされた場合、殺人や自殺幇助が一般化する恐れがあるということですね。

<これから日本で尊厳死を望む者は増えてくるのか?>
急速な高齢化社会の中、日本人のふたりにひとりはがんで亡くなるという時代がついに到来しました。特に末期がんの痛みは本当に耐えがたきもので、終末医療を施してもなお、痛みがわずかに和らぐ程度でしかありません。

そのため、痛みで正常な判断ができなくなる前に尊厳死を望む、リビングウィルを示す者は増えてくると考えられます。ただし、現行法が追いついていないため、どれだけの人がリビングウィルによって救われるかは分からないと言わざるを得ません。

同時に、尊厳を利用した自殺幇助などに対する重大な罰も考えなければならなくなりました。これらは医療が発達したがゆえに悩まされる問題であり、また社会のあり方すらも、今までの人類が経験したことのない未知の領域に突入したといってもいいでしょう。







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