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ナイジェリアで自爆テロ 45人死亡 日本で自爆テロは起こるのか [社会のひずみ]

ナイジェリアの町マイドゥグリで25日、自爆テロがあり、少なくとも45人が死亡したというニュースが入ってきました。

この自爆テロ、この1週間だけでもイラク北部やアフガンのバレーボール会場などで起こっております。

なぜ自爆テロに走るのか。
自爆テロで一体何を残せるのか。

そして、もし日本で自爆テロが起きてしまったら?




<自爆テロを行う人々の背景>


自爆テロを指示している人間は、間違いなく第三社会の富裕層ですが、命を賭して行う人々の事情については、貧乏な人が多いと言われています。
しかし、お金をかけて命を売るなどということを、一神教の人々がするものでしょうか。

これには、宗教的な概念もありそうですが、組織に自分から志願する方が多いようです。
パレスチナ自治区では、自爆テロを実施した人々はすべからく英雄的な扱いを受けており、また大きな肖像画が貼られています。
そして遺族には200万円程度の金銭が支給されるということです。

金銭的な面はさておき、本人と遺族の名声がエリア内で高まることは事実であり、またパレスチナ人は多かれ少なかれイスラエル人に対し恨みをもっているのが根底にありそうです。

それはイスラエル人が過去にディアスポラされ、その後シオニズム運動で新たな国の土地を求めた際、「シオンなきシオニズムはあり得ない」ということで、パレスチナ以外が候補から外されました。
また1917年11月2日、イギリス外相バルフォアがユダヤ人の民族郷土建設について支持を表明し、さらに第2次世界大戦後イギリスが1948年5月15日をもって委任統治を終了したことで、「イスラエルを国として認めた」ことになります。

これで国際的に、ほとんど無理矢理土地を奪われた人たちや娘たちを辱められた人たちなどが、が、イスラエルへの報復として自爆テロを行っています。十分な動機です。

イスラエルへの恨みから自爆テロをすることで、イスラエルへの報復を為した英雄として、若者の憧れという図式ができあがり、また若者も同じ道を歩むという負のスパイラルができています。


<そもそも自爆テロの定義とは?>


自爆テロとは、イスラム信仰共同体が外部の勢力によって攻撃されたときに、共同体を守るための自衛戦争が肯定されていることに由来します。

これは、全ての戦争並びに戦争によって発生する人殺しの目的として、共同体を守ること以外には許されていないことでもあります。

つまり、自爆テロを起こす共同体は、外部の勢力に対して戦争を仕掛けることはできませんが、代わりに自爆という「殉教」手段をもちえているのです。

これらの神学的な論拠から、若者に自爆テロを勧める理由のひとつに、イスラム信仰共同体は「被害者意識」を持っている、というのがあります。
これらの被害者意識が取り去られない限り、テロ封じという大義名分を抱えてアメリカやイスラエルが動いたとしても、悲しいことに自爆テロは無くならないのです。

また、西洋式の近代教育に反対しているイスラム過激派も、自爆テロを結構な頻度で起こします。
ナイジェリアでは以前も学校で自爆テロが起きましたが、その時は犯人が学生に紛れ込んで自爆テロを行ったそうです。隣にいるのは実は自分たちと同じ生徒ではなかった…そう考えると恐ろしいことです。


<もし日本で自爆テロが起きてしまったら?>


ところで、日本ほど宗教に寛容な国はないと言われています。

>日本とはやはり神秘の国である。
>神道の信者が約1億5千万人 仏教徒が約9500万人
>そして、「あなたの宗教は?」との問いに、過半数が「無宗教」と答える。
>では、日本の国民は一体何人いるのだろうか? 約4億人? 
>そう、前述の数字から類推すれば、当然そう、答えるだろう。
>しかし、驚くなかれ、日本の人口は、約1億3千万人だというのである。
>あなたはこのミステリーを信じることができるだろうか?
(世界の日本人ジョーク集:早坂隆より)

寛容というか、無関心というか、ごっちゃ混ぜにして日本流にしてしまうというか…
クリスマスを改造し、バレンタインを改造し、ついに最近はハロウィンまでただのお祭り騒ぎにしてしまいました。

しかし、海外旅行をする際は、絶対に無宗教と書いてはならないのは旅行者にとっては常識でもあります。
なぜなら一神教の信徒には「無宗教=悪魔」という認識ができあがっているからです。

そのような日本で自爆テロが起きる可能性は、他の国に比べればですが、かなり低いと考えます。ただし、絶対に起きないとはもちろん言い切れません。

これから労働力を補うために、他の国からの移民が増えるとも言われます。また「アメリカの同盟国」として、いつ敵対視されてもおかしくはありません。

これから先考えるとすれば、2020年の東京オリンピックが可能性としては一番大きいでしょう。
治安が行きとどいているはずの国、日本で、自爆テロを起こせば、日本や「同盟国」であるアメリカその他多くの国々を更なる恐怖に駆り立てることができるのです。

ただし、前述のように、そこに「自衛戦争が肯定」されていなければ、それはただの暴走です。
そして、日本人のみならず国際社会が、自爆テロを起こした殺人者を許すはずがありません。

結局のところ、どの国も歴史問題をうやむやにしてきた事実が、今の歪んだ世界情勢を作っていると言わざるを得ないのです。


これから先も、イスラム教徒過激派の被害者意識は抜けることはないでしょう。
消費税議論も議員定数削減も大事ですが、これから先もっと増えるであろう自然災害や、起こりうる可能性のある自爆テロを未然に防ぐ方法を考えていかなければならないのではないでしょうか。

私たちは常に危険と隣り合わせです。隣の人が危険物をもっていないと誰が証明できるでしょうか。
日本国内でも理由なき大量殺人が起きているのに、これに理由ある自爆テロが加わったらと考えるだけで恐ろしいものです。
自然災害が対岸の火事ではないように、自爆テロも、戦争もまた、対岸の火事ではなくなっているのです。

結局、一般人である私たちにできるのは、世界情勢を知ること、特にその国、宗教、歴史などの独自の考え方を知ることぐらいしかないと思うのです。

そして、万が一テロに遭ってしまったのなら、それは日本という国が崩れた瞬間になるのではないかと私は思うのです。







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