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「闇金ウシジマくん」モデルはトキタセイジ?経歴と素顔を紹介 [社会のひずみ]





路地裏拝金エレジー…2014年10月に出版された本です。
この本の著者は、「闇金ウシジマくん」の主人公のモデルとなったトキタセイジ
1971年に東京で生まれ、都内の高校を卒業後外国語専門学校に進学するも1年で中退。
某消費者金融浅草支店に勤務後、独立し高利貸しに。
現在は金融業からは一線を引いている模様ですね。
ちなみにトキタセイジとは闇金業者時代に使った数ある偽名のひとつでした。

さて、こちらのノンフィクション。
現在32巻まで出ている「闇金ウシジマくん」のモデルでありながら、突き付けてくる事実は冷酷でした。
「ウシジマくん」のようなわかりやすい救いは、この本には存在しません。
現実は創作より残酷とはよく言ったものです。

・相手に反論する余地を与えない
・「最悪」よりは少しばかりマシな選択肢を用意してやる

これだけで人間の正常な判断力は奪われてしまいます。
そして本能は少しだけマシ…すなわち自分から罠に落ちて行くようにできているのです。
その場をやり過ごすために。

ですが、その場しのぎで来た人間の末路は、言うまでもないでしょう。
頼れる相手が全ていなくなったとき、その人間がどの人のつながりを選んでしまうのかなど。

インタビューで「ボランティアは自分より下の人間を見て安心したいだけ」という主旨を語っていますが、それだけが大きく取り上げられたみたいですね。
読んでいくと、多少人間味のあるところは見てとれますが、なんだかんだでビジネスライクな人物のようです。
時間外営業なんて保険屋と何ひとつ変わらんですね。
取材を受けたときに客に会わせるとか、なかなか残酷なこともしてますし。
ただ、客のことを辛辣に書き過ぎて批評されている面もあるかなという気もします。
・闇金にお金を借りに来る人は別に落ちた存在じゃない
・彼らなりに精いっぱい生きている
・「こんな自分にもまだ金を貸してくれるところがある」という、安心感を覚えて帰る

その安心感は偽物なんですがね。
その一方で
・真剣に客と向き合っている
・そのため、相手の生死を察してしまうこともある
・ちょっとした予兆や変化には敏感になってしまう
という、職業病の一面も見せています。

転機は、従業員のひとりが逮捕されたことだったそうです。
「お金はいくらでもやるから早くこの仕事から足を洗え」と従業員に言っていたようですね。
そして、「景気が上向いているからこそ客が増える」という意味深な言葉と、自分の職業は所詮「営業」だと割り切っている様子、そして最後に「どんな世界でも地道な努力が大切」と言葉を残してインタビューを終えます。

私はこの人の考え方をなかなか理解できそうにないですが、そういう考えの人がいるのは理解します。
何せ人間十人十色、考え方が違う人がいて当たり前。
「人は理解できることだけ聞いている」とはゲーテの言葉ですが、
・景気が上向いてる方が客が多い
・お金に困ったらお金を持たないこと
という2点だけは理解しました。

最初この記事を見つけたときには、
「私が温情を与えてあげるって言ってるのよ、誰も構ってくれないでしょ?
 ほら、ほら。
 最後までは取りたてないわよ、貴方が破産したら私だって損だもの。
 あなたはお金を手にする、私は貴方からお金を更に手にする。
 どう、win-winでしょ?」
…こんな内容まで浮かんできた私でした。
最終的には、まあ少しはこの人の考えも分かるかな、ぐらいにはなったのですが。
結局のところ、お金に対するマインドの違い、という捉え方でいいんじゃないかな、と思います。

現在この人はなにをやっているのでしょうか。
起業支援や不動産業をやっていることは聞きましたが、それ以外にも何か大きなことをやってそうです。
例えば…うーん…

思い付かないですが、この人は人の影になるような人ではないとは思います。
表社会に出てきて、何か大きなことをしていくのではないかな、となんとなく感じています。

でも、やっぱり最後に一言。
ボランティアは「身銭を切って行う自己実現のひとつ」だと私は思っている、ということだけは記しておきます。








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